切り撮る。
映像クリエイター
大学は映像学科で、主にテレビ番組の編集技術を学んでいました。その流れで就職活動も映像業界がメイン。ファーストトーンを選んだのは、選考過程で感じたフラットな雰囲気に惹かれたからでした。一次面接から社長と話せた上に、途中からは撮影帰りの先輩もふらりとその場に加わって……と、とにかく自由で、誰もがフレンドリーにコミュニケーションをとる社風に心を奪われたのを覚えています。
現在は映像クリエイターとしてムービーやスチール、ドローンの撮影のほか、編集やディレクション業務にも対応しています。それぞれの分野に特化して活躍する方はいらっしゃいますが、私のように幅広くなんでも対応する女性クリエイターは少ないかもしれませんね。おかげで多くのクライアントさんから重宝してもらっています。
ブライダルでも、企業や学校案件でも、その人たちが普段大切にしていることやものを、自然に写し撮れるように心がけています。そのためには撮影前のコミュニケーションから、見えないものを読み取る力が不可欠。実際にカメラを構えるのは、それができた後ですね。
ブライダルフォトを担当した新郎新婦から、私と3人で撮った記念写真とともに感謝のお手紙を後日いただいたことがあります。人生の大切な一日に、私と過ごしたことをお喜びいただけるなんて……。その写真とお手紙は宝物として、今でも大切に自宅に飾っています。
どんな仕事も同じかもしれませんが、プロとしての技術は当たり前で、そこに人としての魅力があるかではないでしょうか。撮影現場ではもちろん礼儀を大切にしますし、仲良くなるためにたくさん話もします。仲良くなれると撮影もスムーズに運びますし、一石二鳥だと思いますよ。
一つひとつが大切な仕事ですが、あえて挙げるとすれば、ある女子校の紹介動画でしょうか。事前の打ち合わせから撮影、編集まで私ひとりで担当していて、もう何年もリピートでご依頼いただいています。それだけ信頼いただいているのは、本当にありがたいですね。
撮影技術も機材も、常に進化をしています。それらに対応できるよう、私自身のスキルも常にアップデートしていかなければいけません。また、ファーストトーンとしてはあまり取り組んでこなかった、作り込んだスタジオ撮影などにもこれからはチャレンジしていきたいと思っています。
万人を喜ばせられる人になってほしいと、両親は私に「万喜(まき)」という名前をつけてくれました。その名の通り、映像を通してひとりでも多くの人を笑顔にしたいという気持ちで、この仕事をしてきました。それをこれからもつづけていくのが目標です。